『でんでんむしのかなしみ』|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

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『でんでんむしのかなしみ』

新美南吉の『でんでんむしのかなしみ』という絵本を衝動買いしてしまいました。

でんでんむしのかなしみ でんでんむしのかなしみ(私が買ったのは、右の方。)

昨日、「天声人語」に皇后さまが「何度となく、思いがけないときに記憶によみがえって」きた本紹介しているというくだりがあったからです。

皇室にはあまり関心はありませんが、新美南吉といえば『ごんぎつね』で皆さんご存知ですよね。

私は『てぶくろを買いに』が好きで、子どものころ自分が読んでいた本をまだ持っていて、アンダンテの本棚においてあります。

で、さっき届いたばかりのそれは短編集で、さっそく「でんでんむしのかなしみ」の部分を読んでみました。

ある日でんでんむしは、自分の背中の殻の中に「かなしみ」がいっぱい詰まっていることに気づいてしまう。

それで、友達のでんでんむしに相談したのだけれど、どのでんでんむしもみんな同じように「かなしみ」をいっぱい背負っていることを知る。

「かなしみは だれでも もって いるのだ。 わたしばかりでは ないのだ。 わたしは わたしの かなしみを こらえて いかなきゃ ならない」

・・・・・深いなぁ。

で、でんでんむしの「せなかの から」が何を意味しているかというと、それは自分の心とも、人生とも、家族とも読めるわけです。

こんな話を22歳のときに書いた新美南吉は、30歳という若さでこの世を去っています。

(ちなみに、『ごんぎつね』は17歳、『てぶくろを買いに』は20歳のときの作品。)

おもしろいと思ったのは、このでんでんむしは、

「ある ひ」「たいへんな ことに きが」つくまでは、自分が悲しみを背負っているとは感じていなかったらしいのです。

「わたしは いままで うっかりして いたけれど・・・・」

って言うぐらいですから、それまで でんでんむしは、自分が楽しく幸せな日々を送っていることを信じて疑わなかったのでしょう。

もしかしたら、そこのところが、「かなしみを こらえて」生きていけるかどうかの大事な鍵ではないかと私は思うのです。

しっかりと守られ、愛され、受けとめられ、満たされ、認められ、明るく温かい日々がじゅうぶんにあった、そう思えるからこそ、

いつか気づく、誰もが背負う、それぞれの悲しみを、自分の力で、乗り越えていけるのではないかと。

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ブログのテーマからちょっと外れた話題になったので、無理やり戻すと

絵本と併せて購入したのが『光とともに』の12~14巻。

光とともに 14―自閉症児を抱えて (14) 光とともに 14―自閉症児を抱えて (14)
価格:¥ 798(税込)
発売日:2009-01

しばらく買っていないうちに、すっかり大きくなっている自閉症の光くん。でもママは全然老けない(笑)

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今年度から、日曜日も隔週でアンダンテを開けることになり(事情はまた改めて書きます)、明日も仕事です。

「頑張ります」としか言いようがないですが、

頑張ります。。。

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