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巡回相談、活かせていますか?

今年度の巡回相談、担当校すべての2巡目が終了しました。

いろいろな学校があって、いろいろな校長がいて、いろいろな先生がいて、いろいろな子どもたちがいます。

回数は少ないながらも、2年、3年と積み重ねていくと、試行錯誤だった1年目よりやりやすくなったと思うことも多くなりました。

何より嬉しいのは、去年より、前回より、状況が良くなっていることを感じるときです。

すぐ教室から飛び出していた子が、授業を最後まで受けている姿を見たとき、

介助員が付いていないとできなかった子が、自分で取り組めるようになってきたと聞いたとき、

「どう対応したらいいのか」と困っていた先生が、工夫を凝らした授業や課題を見せてくださったとき・・・・。

そういう時は、先生方との話し合いも和気あいあいと、はずみますね。

帰り道、おのずと足が軽くなります。

まだまだ時間がかかりそうな問題を残したまま、学校を後にするときはやっぱり、ちょっとため息が出たりもします。

うまくいく、いかないの差は、いろいろな要因がありますが、

巡回相談のやりやすさ、という点に限って言えば(個人的な意見ですが)

・校長先生(管理職)を筆頭に、学校全体で取り組もうという意識がある学校

・「そんなこと、できない」と決めつけず、「どうやったらできるか」と考える前向き柔軟思考の先生

は、巡回相談の限られた機会を有効に活用してくれているように思います。

逆に

・特別支援教育は「特別な専門家」の仕事(忙しい自分には関係ない)と思っている先生

・「子どもを変えるのではなく、まず学校、先生が変わる」という意識を共有できない学校・先生

の場合、巡回相談員が年に2、3回来たところで意味無いんじゃないかと思われているフシがありそうです。

事実、学期に一度足を運ぶだけの私の立場で、何も解決してあげることはできないのです。

(以前、服巻智子先生が、学校コンサルで一番初めに言うことは「私は魔法つかいじゃない」ってことだとお話されていましたが、ホントそう思います)

巡回相談は、監督や上司のように指示したり、師匠のように技術を伝えたりはできないし、もちろん代役として介入することもできません。ただ、一緒に情報交換をしたり、今目の前にある問題について整理するだけ。助言できることがあるとすれば、発達障害の特性などを踏まえて考えると「きっと彼らにはこう見える」「こう感じてるかも」といった類のことで、その子については、毎日接している先生の方がきっとよく知っている。だから、結局のところ答えを見つけていくのは先生方自身なんですよね。そのために私がお手伝いできることは、違う視点からの考え方やその子の見立てを伝えることだと思っています。

というわけで、お互いに地道に努力していく、コレに尽きますね。

3学期もがんばりま~す。

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