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クールダウンの掟 その1「小さく収める」
この間の話をうけて、やっぱり「パニック」ではなく「クールダウンの必要な場面」という表現で進めていくことにしました。
さて、Q先生伝授の「クールダウンの掟」、その心得の「イロハ」の
イ 周囲の環境と支援体制を整える
です。
掟その1 小さく収める
もしも子どもがカーッとかキーッとかなってしまった時に、先生までカーッとかキーッとかならないでください。
まず、対応する先生自身が落ち着いて、そしてもしも周りに他の子どもたちがいたなら、その周囲の子どもたちを落ち着かせることが先決です。
「大丈夫だよ」と、先生が余裕を見せてあげて欲しいのです。
先生が大きな声を出したり力ずくで押さえようとしてさらに空気を緊迫させ、周りに人だかりが・・・・みたいな事態に発展させないですむように、過剰反応は避け、できるだけ小さく小さく場を収めることを考えてください。
こういうとき、本人にお説教や埒の明かないやり取りなどの長い話や指導をするのは望ましくないと、Q先生は、やんわりとおっしゃっていましたが、同感です。
カーッとなっている子に、あーだこーだと理屈をたれても、それはさらに刺激を加えることになりかねません。
「そういうことをして良いのか悪いのかどう思うの?」とか「誰それにごめんなさいを言いなさい」とか、その手の指導は、どうしても必要であればクールダウンの後に、落ち着いて話し合える状態になってから。でも、わかっているけど自分をコントロールできずに苦しんでいる本人を繰り返し責めるのは、「またやってしまった」という自己嫌悪を上塗りさせてしまう恐れがあります。くどくど、ねちねち引っ張らず、さらっと。ここ、ポイントじゃないかと思います。
もしも喧嘩の相手とか、叩かれたり蹴られたりした子がいる場合は、対応の順序、段取りを即座に判断しなければいけないから難しいですよね。。。。でも、「できるかぎり、小さく収める」を念頭に置けば、互いが互いの刺激となってヒートアップの相乗効果にならないように、とるべき対応の優先順位がちょっと見えてくるのではないでしょうか? 状況によってもちろん取り得る策は変わりますが、たとえば、まずは個々に別の場所で話を聞くとか、先に落ち着けるほうを落ち着かせるとか、
「わかった。○○くんとは、まず先生が話すね。後でもう一度、ゆっくりきくから、席に戻ってくれる?」とか、
まずは相手や周りの子を安心、納得させることも、とても大切なんだろうなと思います。
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