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書かなければ、ますます書けない。だから・・・・書字の苦手な子への支援を考える

年が明けて、はや一週間あまり。そろそろ正月ボケから脱しなくてはと思いつつ、空回りばかりの今日この頃です。

昨年からの持ち越し宿題のひとつ、学習支援シリーズ「運動機能編」に戻りたいと思います。

前回は、字を書く機能に弱さを抱える子どもたちがいることを理解して、視力の弱い子がめがねを掛けるのと同じように、字を書くことが苦手な子への配慮を考えて欲しい、という話をしました。

(書字運動機能の話1回目は→こちら  2回目は→こちら 3回目は→こちら 運動機能編まとめ読みは→こちら

当然、こんな疑問が上がってくると思います。

「字を書くのが苦手だからといって、配慮ばかりしていたら、その子はますます上達しないじゃないか」

そのとおりです。

苦手だからこそ、他の子の何倍も練習しないと、できるようにならないのです。

ここがとても難しく、先生方には誤解をしないでいただきたい大切なところです。

前回お話した、試験での口述筆記やレポートをコンピューターで打つ等の支援は、「書くことの苦手さが学びの妨げにならないようにする」ための配慮です。

一方で、彼らにはもう一つの支援が必要です。

「書けるようになる」ための支援。

つまり、その子が「書けない」背景は何か、つまずきの原因を探り、どうしたらその子が書けるようになるか、その子にあった教え方や学び方、適切な教材を見つけてあげ、スモールステップで達成感を得ながら少しずつ上達できるように支えてあげること。

たとえば「逆上がり」ができない子に、いくら「そんなんじゃだめだ」「もっとがんばれ」という言葉を掛け続けても、それだけでは支援にはなりません。そんなこと言われたって、どうすればできるようになるのかわからないし、「自分はできない」「どうせ、やってもむだ」という気持ちを植えつけてしまえば、もっと悪い事態を招きます。「自信がない」「やる気がない」「やりたくない」というのは、原因ではなく結果なのです。(前に書きましたね。参照・・・というか宣伝→

先生が明日からできること。 先生が明日からできること。
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じゃあ、どうすればいいのだという話については、

ここで具体例を挙げるのは難しいので、参考になりそうな本を一つご紹介。

↓学芸大学の小池敏英先生らがまとめられた本です。(なぜ画像がないの?アマゾンさん)

LD児のためのひらがな・漢字支援―個別支援に生かす書字教材
価格:¥ 3,360(税込)

ほかにも、たとえばひらがな練習帳ひとつとっても、いろんなタイプのものがあるし、市販の教材にこだわらず、その子にあった書字の練習方法が見つかれば、それでいいのです。

ただし、先生方もう重々ご承知だと思いますが、こうした介入は、やりようによっては本人のプライドを著しく傷つけます。そうなれば効果は上がらないし、逆効果になることもあるし、他の面でも悪影響を及ぼしかねません。

だから、「支援」のしかた、ありかたに、「配慮」してほしいのです。

次回に続けますね。

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※参考文献 「<できる>子どもの育て方」、"The Mind That’s Mine"  Dr.Mel Levine

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