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アテンション・プリ~ズ!① 注意をコントロールする力

学習に影響する脳機能シリーズ、第1弾は「注意Attention」です。

前回お話したように、このシリーズは「カテゴライズではなくプロファイル」という見方をしていきたいので、あえて「注意の困難=ADHD」という限定をしません。自閉っ子だって注意のコントロールが困難な場合もあるし、注意制御機能がうまく働かないことが学習の困難につながっている場合もあるでしょう。

で、ここでいう「注意」ってどんな機能かというと、

今いちばん重要なことを選び出して意識を向けること、そしてそれを持続すること

・・・・というふうに私は理解しました。

たとえば、今私は職場でこれを打っているのですが(*注)、まわりには他のスタッフたちが子どもと勉強していたり、目の前でも同僚が別のパソコンを使ってなにやら事務作業をしていたりします。ときどき子どもが「先生なにやってるの~」とのぞきに来たり、向こうの部屋で楽しそうな笑い声が聞こえてきたりします。それに、ウチの教室の下は八百屋で、窓越しに「らっしゃい、らっしゃい!」というおじさんの呼び込みや「今日のトマトはサイコーだよっ」とお兄さんの声がするし、もっと言えばエアコンのブゥ~~~~~ンという音やパソコンのウィーーーーーンという音もします。

そんな中、私はこのブログの原稿を頭の中で考え、キーボードで打ち込んでいくということに「注意」を向け維持することに、かろうじて成功しているわけです。

同僚たちの仕事振りや子どもたちの動き、外の八百屋の声やエアコンの音などは、ちゃんと意識に入ってはいるけれども、最前線ではなく後方に控えている感じ。でももし、今子どもにトラブルが起こったら、もし私あての電話がかかってきたら、・・・・私の「注意」はブログからそちらの方へとチャンネルを切り替えるでしょう。

そうした「注意」を向けること、刺激を取捨選択して必要に応じて切り替えること、合わせたチャンネルに集中すること、・・・がうまくいかなければ、どうなるでしょう?

    1.周りのいろんなことに気が散りまくる。

    2.集中しようとしても、すぐ飽きたり疲れてしまう。

    3.最後までやりきれない。最後まで話を聞けない。

「注意」は周りにだけでなく、自分自身にも向ける必要があります。

たとえば、自分の言動を事前・事後にチェックしたり、作業の最中にセルフモニターすること、ペース配分や気持ちをコントロールすることも「注意制御」の役割です。それがうまく働かないと・・・

    4.よく考えずにあわてて取り掛かってしまう。

    5.落ち着きなく動き回る。

    6.ミスや不用意な発言が多い。しかも、自分でそれに気づかなかったりする。

う~ん。

やっぱり。

かなり私、入ってるよなぁ(^ ^;)

続きは次回に。

※参考文献 "The Mind That’s Mine"  Dr.Mel Levine

*もちろん、今(30日22:51現在)は職場にはいませんヨ(笑) 毎回記事は、途中まで書いては保存し、また書いて・・・を繰り返し、推敲して納得したところで、ようやくアップします。プレッシャーのクリックにお応えすべく、更新頻度は上げているつもりなんですが(汗)

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