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「音楽の時間に耳をふさぐのをやめさせたい」というのを、やめさせたい。(1)

新学期ですね。

先生の新しいクラスに、「配慮が必要な子」はいますか?

今年度の巡回相談は、まだ始まっていないので、すっかりネタ切れを起こしている私ですが、最近ひょんなことからネタが降ってきました。

以前に触れたことのあるテーマですが、とても大事なことなので、もう一度べつの切り口からお話しようと思います。

それは、「耳ふさぎ」。

去年も、複数の学校で先生からの相談として話題に挙がってきました。

「音楽の時間に耳をふさぐのをやめさせられないだろうか?」

無理やりやめさせるのは、絶対にやめてあげてください。

耳をふさぐなんて、誰にも迷惑をかける行為ではないですから、先生方も何でまた、それをやめさせたいと思うのか・・・? と、これを読んで疑問に思われる方もいるかもしれませんが、そのあたりがまた事情の複雑なところでして。

おとなしく耳をふさいでいるのであれば、先生だって「どうしたのかな?」と気にかける余裕ぐらいあるのだと思うのです。

問題は、ただ耳をふさぐだけではないケースが多いということ。

耳をふさぎながら、悲鳴を上げる、怒鳴る、叫ぶ、机の下に隠れる、部屋を出て行く、走り回る、音源(ピアノだったりスピーカーだったり、人間だったり)を叩く蹴るなど攻撃する・・・・。耳ふさぎに付随する行動が尋常ではないので、ついつい「こら!やめなさい!」と叱ってしまいます。

でも、それを叱っても解決にならないし、耳ふさぎを無理にやめさせるのは、解決どころかもっと悪い事態を招きかねません。

音楽の時間に限りません。放送のスピーカー音がだめな子、赤ちゃんの泣き声や小さい子の声がだめな子、掃除機の音がだめな子、工事の音がだめな子、・・・・特定の音が苦手とか、大きな音・声が苦手な子は、自閉っ子に多くいます。

まず、大前提として、自閉っ子やアスペっ子が耳をふさいでいたら、聴覚過敏があるのかな、と察してあげてください。

自閉症は「社会性の障害」とか「コミュニケーションの障害」という説明が一般的なので、聴覚過敏・感覚過敏のことを忘れがちですが、私は、自閉症は「脳機能の障害」という認識が大事ではないかと思います。目から耳から、あらゆる感覚器官から入ってくる情報を、私たちと同様に受け止められていない可能性を推察してあげる必要があるのです。

専門用語が散らばり始めたら、このブログらしくありませんので、

次回に、わかりやすくお話を続けていきましょう。

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