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遅ればせながら、勝手に<はるえもん大賞>最優秀教員の発表です!
2006年度 勝手に<はるえもん大賞>・・・・なんて言ってる間に2007年度がスタートしてしまったではないですか!
たいへん長らくお待たせいたしました。いよいよ、最優秀教員の発表です。
最優秀教員に輝いたのは、「周りの子を育てる ~「みんな大好き」のオーラ~」で登場した「Lくんの担任の先生」です。(←「先生が明日からできること」p.124参照・・・・なんだかんだ言ってやっぱり本の宣伝(笑))
あのクラスで、自閉っ子のLくんが確実に成長したことは、誰の目から見ても明らかでした。私は学期毎に一度ずつ訪れたのですが、集会のときにうろうろ立ち歩いていたLくんが、列に並ぶようになっていました。授業中、先生の椅子でぐるぐる回っていたLくんが、自分の席で課題に取り組んでいました。会話のやり取りが困難なLくんが、先生に「トイレに行ってきます」と先生に断って教室を出て行ったり、他のお友達と言葉を交わしたりしていました。
魔法なんてあり得ないのですが、魔法を見たような気がしました。
魔法の正体は、何だったのだろうと、何度も何度も考えました。私がたどり着いた結論は、Lくんが、クラスの子どもたちに、そして担任の先生に、温かく受け入れられていたこと。これに尽きるのではないか、と今は思っています。
これは間接的に聞いたエピソードですが、Lくんに特別支援学級への転級の話が教育委員会側であがったことがあったそうです。でも、担任の先生が「私が見ます」とおっしゃったことが決め手になって、Lくんはそのまま通常級に在籍することになったとのこと。
Lくんの担任の先生がLくんのことを話すときは、本当に楽しそうです。「こんなことがあったんですよ」「あんなことがあったんですよ」と、目をキラキラさせて彼の言動や出来事を聞かせてくださいます。その様子はまるで、好きな人の話をしている女の子のようです。
魔法は、それじゃないかなぁ、と思います。
愛されているという幸福感、充足感が、女性を輝かすように、
見守られている、受け入れられている、という安心感の中でこそ、子どもは輝き、のびのびと成長するのかもしれません。
さぁ、新学期です。
先生のクラスにも、なにかしらの発達障害をかかえるお子さんがいるかもしれませんね。もしかしたら、ちょっぴり(いや、かなり・・・・?)手がかかるかもしれません。
でも、「やれやれ、困った子を引き受けることになってしまったなぁ・・・」とネガティブに構えていれば、それはきっと本能的に子どもに伝わります。
どうか、「ようこそ、わがクラスへ。きみのこと、みんなのこと、大好きになるよ!」というオーラを存分に放って、入学式・始業式を迎えてください。好きだからこそ、もっと知りたい、わかりあいたいと思うもの。それがすべてを左右する鍵になると私は思います。
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