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「やる気」の心理学と<ぶれいんクラブ>の秘密:苦手をHELP!大作戦④
今回は、夏休み恒例企画<ぶれいんクラブ入門コース>の紹介がてら、学習における「やる気(動機付け・モチベーションとも呼ばれます)」についてお話ししましょう。
「やる気」というのは学習においてとても重要な要素で、極端な話、教師の仕事は生徒にやる気を起こさせることができれば、その先はとても楽ちんです。言い換えれば、生徒が「自らやる気を起こし、それを維持しながら学習を進めること(専門用語で「自己調整学習」といいます)ができる力」を育むことこそが究極の学習支援だと考えられます。
アンダンテの<ぶれいんクラブ>は、そこに特化したプログラムです。事前説明会で「保護者は学習に口出ししないで」とお願いし、「このコースではスタッフは学習指導をしません」と念押しするのは、そのための理由があるからです。
まず、<ぶれいんクラブ>の大原則は「何をどれだけ勉強するか」を自分自身で決めます。自分で目標を設定することはやる気スイッチをオンにすること。一方、心の中で「やろう」「やらなきゃ」と思っている時に誰かに「やりなさい」といわれるとやる気が低下するというのはよく知られています。だから、保護者は口出しNG、褒め役に徹していただきたいのです。そして、自分で立てた学習計画に沿って1時間の自習を実行します。重要なのは、自習後の「振り返り」です。もしその日の学習がはかどらなかったとしても、振り返りでその理由をどう分析するかがポイントになります。「学習できなかったのは、自分が馬鹿だからだ」と自分の能力が低いせいだと思い込んでしまうと、やる気はあっという間に消失します。そうではなく、目標設定や選んだ課題の量や難易度、時間配分など、具体的な失敗要因を自ら見つけることで、次の学習のモチベーションにつながるのです。
大事なことがもう一つ。やる気を支える「自己効力感(自分にもできるという気持ち)」は、自分と同じような仲間が「できている」姿を見ることで高まります。つまり、互いが互いのモデルになり、「あの子にできるということは、自分にもできるはず!」という自己効力感を強め、動機づけの向上につながります。これが、個別指導では叶わない、<ぶれいんクラブ>の最大の強みとも言えます。
※参考図書 「【改訂版】やる気を育む心理学」 伊藤崇達 北樹出版
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