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授業研究発表と、教育長挨拶に、感動してしまった日。~ICTで学びの景色は変わる!

杉並区立桃井第三小学校は、私の職場であるアンダンテ西荻教育研究所から徒歩3分の場所にあります。

研修や講演のお仕事で読んでいただいたり、授業の見学にお邪魔したりと、私も日頃からちょくちょく足を運んでいる、この「桃三」で、先週、区の研究指定校の発表会がありました。

3年目となる研究主題は「学習活動を活性化するためのICT(※)の活用の工夫」(※Information and Communication Technology 情報通信技術 つまり、コンピューターやデジカメ、電子黒板などなど情報の取得や提示、やりとりのための様々な機器やツール)

1年目から通して見てきましたが、1回目より2回目、2回目より今回、研究実践が着実に進化しているのを感じました。特別支援学級を含む全学年全学級で、日常的に取り組んだ様子がわかります。

全教室で公開しているので、どこの授業を見るか迷いましたが、たまたま興味をひかれてはいった4年生の理科の授業では、子どもたちが腕の筋肉の模型や水の入ったペットボトルを持ち上げて自分の腕を触ってみながら、腕の曲げ伸ばしをした時の筋肉の動きに気づき、考え、話し合ってまとめ、タブレットPCの図に書き込んだり、色分けした短冊に記述して黒板に張ったり、口頭で発表したりする活動を通して、どの子も「学び」にアクセスできていることを目の当たりにしました。

UDLの視点から見れば、視覚からも体感からも、着目してほしい重要な情報(筋肉の動き)を得られるようにしているのみならず、教室の後ろの壁際には博物館のように、関連する図書や資料が展示されていて、関連する知識を結び付けられるようになっています。また、学習の進め方も、言葉で書くもよし、図解するもよし、あるいは口頭で話すという手段でも、学んだことを示せるという「オプション」があります。

もちろん、この時間の学習のポイントや、学習の流れを明確に示し、見通しをもって注目すべき部分を理解したうえで気付きや思考を促したり、実行機能への配慮もあったり・・・。

とても勉強になりました。同じく桃三小の浦野先生が、研究会やLD学会の自主シンポのときに、効果的なICT活用をめざしていると、おのずとUDLに近づくとおっしゃっていましたが、その意味がこの日の研究発表を通してよくわかりました。

ところで、研究発表の後の、中川一史先生(放送大学)の講演会の前に、教育長挨拶というのがプログラムに組み込まれていて、

実は内心、げげ・・・って思っていたんです。まったく失礼ながら、教育長の話、というのが私の中には、つまらない挨拶に違いないと決めつけていたから。

ですが、この日の、杉並区の井出教育長のお話は、私、感動してしまいました。

メモを頼りの要約なので、実際のご発言通りではないですが、

「学校には“共同幻想”とでもいうべきものがある。先生が『わかりましたかー?』といえば、子どもたちはわかっていようがいまいが『わかりましたー』という。実際にはわからない子がいたとしても、ありがちなのは『今わからなくても、いずれわかる』という手形を切って先送りする。だれが責任を取るのか? あるいは『勉強ができなくても、スポーツで頑張ればいい』『勉強よりも、心が優しくなきゃね』などと言って逃げるが、本当にそれは真理か? 」

本当に、そう思います。

学びに躓く子が、授業に参加できていないといって、やれ「姿勢」とか、「着席しているか」とか「おしゃべりをせず静かに授業を聞けるように」とか、そういう方向を目指して「支援」や「ユニバーサルデザイン」という言葉を使う人たちがいますが、それはともすれば、「わからない」という機会さえ奪うかもしれないと思うのです。

大事なのは「すべての子どもが学べているか」。そこで、パソコンやタブレット端末などが、これまでの学習スタイルになじまなかった子どもたちも含めて、すべての子どもたちが思考し、表現し、知識やスキルの定着を促すような学びの可能性を広げます。

井出教育長曰く、杉並区では、パソコンルームをなくすことをめざすとのことです。

もはやコンピューターは、特別な部屋で、決められたときにだけ触るものではなく、教室にあっていつでも活用できるものにすべきだと。

そして、管理職やベテラン教師は、若手教員がICTの活用の可能性を探るのを邪魔するなと、くぎを刺しておられたのは、学校(特に日本の)という業界が、世の中の変化から立ち遅れている最大の要因をチクリとつく一言でもありました。

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この時とった写真は、いつかUDL研究会でご紹介できたらいいなぁ。

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