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注意集中力の弱い子をどうすればいいかではなく、「注意を引き付け集中できる授業にしよう」という研修

昨日は名古屋近郊のベッドタウン、ある市の、ある中学校で、研修をさせていただきました。

「注意・集中に困難を持つ子の対応」と「授業のユニバーサルデザイン」がテーマです。

ありがたいことに、この年末の忙しい時期に、「やるなら3時間ほしい」という私の要望にこたえて時間を確保してくださり、当校の先生はほぼ全員に加えて、同じ学区域の小学校にも呼び掛けての小・中合同の50人を超える研修になりました。

まずは研修レポート恒例の、アンケートよりネガティブコメントを。

  • 最後のグループワークの時間がもっとほしかった。(3人)

時間がおしてしまって、すみませんでした。もともと十分な時間が取れないことがわかっていたので、話し合いがスムーズに進むよう、グルーピングは“身内どうし”になるようお願いしていました。今回十分に話し合えなかったとしても、これから日々の打ち合わせなどで、今回の内容を生かしていただけたら嬉しいです。

  • 質疑の時間があればさらに良かった。

そうですね。いただいた3時間をめいっぱい使うことばかり考えていて、質疑応答の時間をとることはすっかり頭から抜けていました。こちらのコメント欄などもご活用ください。

  • 少し長いです。

ほんとですね。私も疲れました・・・(^ ^;)

でも子どもたちは、毎日学校でもっと長い時間、授業を受けているんですよね。飽きさせない、退屈させない、わかりやすい授業じゃないと、集中力もたないですよね。

今回の「改善してほしいこと」欄に書かれた意見は、以上だけでした。

今年は研修のお仕事の機会をたくさんいただいて、アンケート結果も吟味しながら修正に修正を重ねてきたおかげでしょうか。

「事前に内容を知らされていなかった」という参加者もけっこういらして、そんななか3時間の全員強制参加という条件だったにもかかわらず、アンケートには前向きなコメントがたくさんありました。

とくに好評だったのが、うちのグループ指導の様子のビデオ。何の前情報もなく見ていただいた段階では「この子たちは、どういう子なのか?」という質問も出ましたが、

あー、この子は発達障害なのか。だから落ち着きがないのね、集中できないんだね、ってことではなく、

注意を向けたり集中するのが苦手な子たちも、プログラムの工夫しだいで、こんなに食いついてくるし、こんなに集中して取り組める、ということが1本目と2本目のビデオの変化から伝わればと思いました。

(ビデオの使用をご快諾いただいた保護者の方々、ありがとうございました)

また、UDLを拠り所にした授業改善のグループワークは、もっとたっぷり時間をとりたかったのは山々ですが、短い時間ではあっても、自分の授業を振り返ってみるという作業、「どうしたら、生徒の興味をひきつけられるか」「どの子にもわかりやすくするには、どんな工夫を凝らせるか」という話し合いは、1時間も2時間もかけて1回きりで終わるより、10分でいいから毎週やる方が、きっと意味があると思います。ぜひ実践の中で。

夏に各地の研修でやった色々なワークについては、ごく一部しか取り入れられませんでしたが、逆に、11月にCASTでコンサルを受けたことで、グループワークの組み立て方は、以前より改善できたように思います。

ブログや本を書くのとは違い、研修という場ならではの直接伝えられる面白さを満喫できて、私自身はとても充実した3時間でした。

もし興味を持っていただけたなら、また呼んでいただければ、さらに掘り下げた内容のワークショップにしたいなと思います。

最後に、アンケートから先生方のご感想を少しだけご紹介しておきます。

  • 3時間と聞いて長くなるかなと思っていましたが、あっという間に時間が過ぎていました。授業改善します
  • 子どものせいにしがちだったのですが、多くの子が一気にわかるように十分に工夫をしていきたいです。
  • 作業をしてみて“いろいろなアクセスが必要である”ことが、本当によく実感できました。ついつい「わかるだろう、このやり方で」と思いこもうとする自分を反省できました。

ご参加の皆さま、本当にお疲れさまでした。

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