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郡山攻略大作戦~はるえもん、グループワーク連敗中。。。

昨日、郡山での研修第2回目が終わりました。

苦手サポート大作戦 ①学びの多様性 に引き続き ②学びのユニバーサルデザイン です。

私の中で、この郡山の研修は、すごく重要な位置づけで
勝手に「郡山実験室」と呼んでいます。
なぜかというと、
時期が早い(1学期の半ばに1回目を実施)というのみならず、
少人数(20人弱)で、たっぷりの時間をもらっているということ。
連続講座で、宿題も出ると予告しているにも関わらず、あえて希望して受講しているモチベーションの高い参加者だということ。
「ただ講義するだけでなく、演習等を入れた実践的な研修を」という主催者のリクエストと、私自身が思い描いている「やりたい形態」が一致していること。

こうした条件が揃っている、ありがたい場ですので、他のどの研修よりもあれこれと悩み、とりわけ時間をかけて準備をしています。
そして、私にとって“実験的な試み”を、かなり入れています。
綾瀬、館山、阿久比、佐賀・・・この夏の各地の研修で好評をいただけたのは
郡山で反応が良かったものは、そのまま活かし、いまいちだったところを修正して、盛り込んだからで、ひとえに「郡山実験室」のおかげなのです。

その郡山で、未だ越えられない壁が。
昨年うまくいかなかったグループワーク。(昨年の郡山の報告は→ こちら )
今年も、思うようにいきませんでした。 

6月の第1回めは講義と疑似体験が中心で(今年1回目の様子は→ こちら )、私が風邪でボロボロだった割には、アンケート結果は「よくわかった」と好意的なものが多く、そのせいもあるのでしょう。今回は講義は最初の30分にとどめ、あとはグループワークでしたが

もっと話を聞きたかった。

との意見が複数。

気持ちは分かります。
でも、先にも書いたように、郡山の、この講座は、話を聞いて終わり・・・じゃない研修。
「知る」→「わかる」の段階までは、どの先生もたどりつけています。
その先の「できる」まで、もっていきたい、少しでも近づけたいのです。
「頭では、わかったけれど、実際にどうすればいいのか」
それは、誰かが与えられるものではなくて、先生方一人ひとりが見つけ、考え、創り出せるようになってほしい。
だから、グループで議論し、アイデアを出し合い、試み、他のグループの発表も見て気づき、また議論し・・・、そういう時間を、どうしても入れたいのです。

昨年の“失敗”を受けて、ずいぶん考えました。
「模擬授業を作ろう」という課題を選んだのも、授業なら日々やってることだから、先生方にはお茶の子さいさいだろう、という私の甘い見通しからでした。
ヒントや手がかりも、去年よりたくさん用意しました。
実は・・・作業の「手順表」や、サンプルの模擬授業を示すことも考え、いちどは準備していましたが、やりすぎだろうと思いなおしました。
それに縛られてしまって、発想が広がらないことを恐れたからです。
テーマを指定するかどうかも悩みましたが、「却ってやりにくいかしらん」「5つの班みんな同じ授業ができあがったらつまらないかも」という気持ちから、「自由」度を残しました。
始まる前、センターの所長さんとの雑談の中で
「教師って、マニュアル人間なんですよ」と言われて、サーっと嫌な予感がしましたが、すでにあとの祭りでした。
学習指導要領に縛られ、「教科書を教える」ことに慣れている(日本の)学校の先生にとって、「お好きにどうぞ」と放りだすのは、ボートから海へ突き落すようなものだったか・・・。

結果、

模擬授業づくりの意図が分からなかった。何をしたらよいのか悩んだ。

というコメントが3人。
いや、率直に、正直に、“アンケートに”書いて下さったのは3人だけど、実際には半分以上の参加者の“顔に”、同じことが書いてありました。

終了後、センターの先生方がいろんな意見を下さいました。(私が、最年少の講師ということもあるのでしょうが、ありがたいです)

  • 先生方が、初対面同士ということもあって、雰囲気が堅かった。(ならば、ウォームアップの時間を取れば解決する? 自校の校内研修だったらできた?)
  • この世代の先生は模擬授業を作るという経験がほとんどない。(目標を下げて、たとえば「この指導案を改善してみよう」みたいなものなら、取り組み易いのかな・・・?)
  • グル―ワーク自体にも慣れていないかもしれない。(ほんとに?)

それから、前回の内容「学びの多様性」と、今回の内容「学びのユニバーサルデザイン」を融合させた課題にと欲張ったのも、混乱させた要因の一つと考えています。

いずれにしても、グループワークを入れるときは、もっともっと噛み砕いて丁寧に趣旨を伝え、ステップを切り刻んで、提示しなければいなければいけないらしいということは、何となくわかってきました。

ひとつ、どうしても、わからないことがあります。教えてください。

意図が分からなかったのなら、なぜ、その時その場で「わからない」と言ってくださらなかったのでしょう。
去年も同じことを思ったのですが。

「質問はありませんか?」「わからなかったら、遠慮なく呼んで下さいね」と再三言ったにもかかわらず、です。

これが子どもたちだったら、わからなければ、やらないし、騒ぎ出すし、あっという間に崩壊していたに違いありません。
大人ですから、先生方ですから、よくわからないまま、わからないなりに、とても真面目に頑張ってくださったのは、各班の発表から、すご~く伝わってきました。
だけど、もし初めに訊いてくれていたら、「わからない」とぶつけてくれていたら、もっと手がかりを示すことも、軌道修正することもできたかもしれないのにと、悔しくて・・・。

ただ、意外にも「グループワークがあってよかった」「模擬授業づくりが勉強になった」と書いてくださった先生も、決して少なくなかったのも事実です。前向きなコメントも、たくさんいただきました。だからなおさら、次回こそは達成感を得られるグループワークに導けるよう、精進を重ねます。郡山攻略大作戦。先生方の苦手攻略をどうサポートするかが、大きな課題。

最後に、こんな感想もありました。あえて私からのコメントは無しで、ご紹介にとどめます。

・学級崩壊にならないかなと感じました。一つにまとまる、みんな一緒、集団行動も学校では教えなければならないこと。多様さを意識しながら向かう目標は同じ、を指導していきたいと思います。

・日本の公教育では「みんな同じ」という意識が強く、子どもたちに、「あの子だけいいな」「どうして特別扱い?」という意識を与えずに、学級全体でその支援児を生かしていくためにはどうしたらいいのでしょうか?

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