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ADHD児のワーキングメモリートレーニングについての講演をきいてきました。

昨日は、六本木に行ってきました。

えっと、仕事をサボってヒルズやミッドタウンでショッピングというわけではなく、かといって夜遊びしに行ったのでもありません。

スウェーデンのカロリンスカ大学の教授によるADHD児のためのワーキングメモリートレーニングについて、講演会があるということで、スウェーデン大使館へ。

余談ですが、大使館の入り口は施錠されていて、インターホンで用件を伝えないと入れません。「カロリンスカ大学の先生の講演会があると聞いたんですけど・・・・」と言ったら、

「スミマセン。エイゴデ オネガイシマス」

「OK エイゴね。 えーと、だから、カロリンスカダイガクノ・・・・アレ???」(←カタカナになっただけじゃんかっ(汗))

海外では、ダメダメの語学をコミュニケーション力でカバーしているはるえもん、身振りや表情などのコミュニケーションツールを奪われる電話やインターホン越しで、しかも不意打ちだったし・・・・ぐすん。

そんなこんなを乗り越えて会場にたどり着き、

さあ本題は、ここからです。

この教授は、ワーキングメモリーを向上させるトレーニングのソフトの研究・開発をした教授で、すでにそのソフトは、スウェーデン国内や米国等で使用されているというもの。このソフト&サービス(アセスメントやコーチング)を提供している企業が日本に参入するにあたっての紹介(つまり宣伝)の意味合いの大きい講演です。

簡単に言えば、ADHDの注意コントロール障害とワーキングメモリーの弱さに相関関係があるのではないかという仮説をもとに、本ソフトでのトレーニング効果が、ワーキングメモリーの向上のみならず、問題解決能力やその他のADHDの症状の緩和にも役立ちそうですよ、その効果は一時的なものではなく3ヵ月後、5ヵ月後も維持されましたよ、薬物療法と同程度の効果も期待できますよ・・・・という、魅惑の研究。日本国内でも、昨年えじそんくらぶの協力で120人弱のデータを取り、一定の改善効果ありとの結果を出したようです。

ソフトに含まれるエクササイズは、子どもがゲーム感覚で楽しめるようなもので(おもちゃ屋に行けば、似たような趣旨のゲームはいろいろ探せるんじゃないかとか、東京フレンドパークにもよく似たゲームがあったよなとか、ちょっと思ったりもしました)、1日30~40分程度のトレーニングを、週5日×5週間継続します。

「もしトレーニングを週1回×数ヶ月といった形にしたら、効果は?」と質問してみましたが、「そういう形式でトレーニングしたデータはないのでわからないが、おそらく効果はないだろうと思う」と言われました。「たとえば筋力トレーニングだって、月1回程度を何年も続けても全く効果がないのと同じで、間を空けすぎずに一定期間集中してトレーニングしないと、脳に影響を与えることはできないだろうから」

なるほど、です。(その回答に、月1~2度程度のジム通いの私は、苦笑いしてしまいましたが)

さて、気になるお値段は、アセスメント+25日間のトレーニング+コーチング全て込みで79,800円。

親御さんにとって、これが高いと感じるのか、安いと感じるのか・・・・。

いずれにしても、企業側のうたい文句に飛びつくような「衝動性」は控えて、慎重に検討したいですね。ということで、今日スタッフたちに報告し話し合ったところ、うちで導入するかどうかは、①関連する研究論文等にあたってみる、②企業側の説明や条件を改めて聞く場を設ける、③ニーズがあるか把握するため保護者の方々がどの程度関心があるか聞いてみる、などをしてから考えましょう、ということになりました。

そんなわけでこの話題、今後再登場するか、これきりになるかは、今のところ未知数です。

どちらかというと長期記憶のほうがヤバイ私は、簡単な英単語も、よく見かける俳優の名前も、なかなか思い出せず悩ましいです。そんな私に、よかったら応援クリックを♪

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