クールダウンの掟 その4「訴えているとき→否定せず、共感的に聞く」|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

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クールダウンの掟 その4「訴えているとき→否定せず、共感的に聞く」

さて、「クールダウンの掟」シリーズ (まとめ読みは→ こちら

Q先生の教え、今回は、イロハの「ロ」に入ります。

ロ 指導の線を決めて 心の状態を読んで

掟その4 訴えている時→否定せず共感的に聞く

さて、だんだんとビミョーな話になってきます。

この項だけ読むと、誤解が生じる可能性もあるので、できるかぎりこの連載最初から終わりまで(今回含めてあと3回の予定)通して読んでいただけるとありがたいです。(まとめ読みは→ こちら

嬉しいとか悲しいとか、楽しいとか悔しいとか、人の感情って、そんな言葉だけでは言い表せないほど複雑です。まして、発達障害の子どもたちは、私たちの想像以上にストレスを感じていたり、気持ちを言語化するのが難しかったりします。

だから、いっぱいいっぱいになった気持ちを制御しきれず爆発させてしまうことがあるのですが、そのときに、何か叫んだりわめいたりしている(というのは、第3者から見ての姿で、本人にしてみれば必死で訴えている)ことがよくありますよね。

そこを素早く捉えて、その気持ちを、言い分を、聞いてあげることが、何よりも落ち着かせる早道であることは言うまでもありません。

「どうした?」  「どうしたいの?」  

うまく説明できない子、興奮して支離滅裂な話になっている子もいますね。

選択肢を出したり、言葉を上手に引き出し、状況を把握し、「こういうことかな?」と確認してあげる。決して誘導や決め付けにならないように気をつけながら。

そんなこと、わかっている。あたりまえのこと。

そう思うでしょうが、自戒も込めて言います。いざ暴れたり泣き喚いている子を前にすると、私たち大人は往々にして、ここで失敗してしまっているのです。

「静かにしなさい!」「だまりなさい!」「うるさくて迷惑でしょ!」

訴えに耳を貸さず、口を封じようとしてしまう。

「そんな暴れる子の話なんて聞きません!」「もう、知らない! 勝手にやってなさい」

突き放してしまう。

話をとりあえずは聞いてみたものの

「あのね」「だからね」「それはね、こうこうこうなの!」

と遮ったり、大人が先に結論付けてしまったり

「それは、もとはといえば、あなたが悪いんでしょ」「その程度のことで、怒らないの!」「イヤだって言っても、仕方がないんだから」

否定してしまう。

気持ちをかんしゃくという形で表現してしまうという段階から、言葉で伝えるという段階に成長してほしいのです。だから、「言ってもきいてもらえない」「言ったのに認めてもらえない」という体験ではなく、「言葉で伝えたら聞いてもらえた。わかってもらえた」という体験を、積み重ねてほしいのです。

だから、「どうしたの?」「どうしたいの?」で、言葉を引き出し、「きくから、話して」という姿勢を示し、そして、「そうか。○○だったんだね」と、とりあえずいったんは受け止めてあげることが、何よりも大切なことですよね。たとえ本人の言い分が誤解や筋の通らないことであったとしても、とにかく「きみはそう思ったんだね」と。

頭でわかっていても、なかなか難しいんだナ、これが・・・・。大人はついつい、「正論」を理屈で押し通そうとしてしまうから。

でも、相手の理屈や正論は、落ち着いてから、「私は、こう思ったんだよ」「こういう考え方もあるよ」と、伝えてあげればいいのです。

さらに難しいのが、「話したから、聞いてもらえた」ことが大切で、「暴れたら、聞いてもらえた」という誤った構図にならないようにすることではないかと思います。
気に入らないことがあると、蹴ったり投げたり、すると先生が「どうしたんだ」と別室でじっくり話を聞いてくれる・・・・。とすると、結果的に、言い分を聞いてもらうには、蹴ったり投げたりが手っ取り早い、ということになってしまいます。

どうすれば、そうならないか?

それは、かんしゃくやパニックを起こしたときだけ「話を聞く」のではなく、言葉で伝えること、耳を傾けること、を日頃から心がけていること。
「どうしたの?」「なにかあったの?」「きくから、話して」「そうか、○○だったんだ」・・・・ついつい大人の方がいっぱい「声がけ」をしてしまうのだけど、「じっくりきく」「きいて、受け止める」ことこそが、子どものコミュニケーションスキルを育み、パニックやかんしゃくも少しずつ減っていくのではないでしょうか。

子どもの話に限ったことじゃありませんね。

きっと、夫婦や恋人同士も。「聞き上手」にならなきゃ、ですね。

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