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学習支援のために「脳」のことをちょっとお勉強してみる。

発達障害は、脳機能の障害である。

このことを長い間、私はあまり意識することなく子どもたちと関わってきてしまったのですが、最近になって

これってめちゃめちゃ重要なことじゃん?!

と、強く意識するようになりました。

それは、何年もの間に出会ってきたいくつもの要素が私の中で積み重なり結びついて、今ごろになってピピーン!と来たのです。

ひとつは、前にここでもご紹介した本「ひとりひとりこころを育てる」(メル・レヴィーン著)

ひとりひとりこころを育てる ひとりひとりこころを育てる
価格:¥ 2,310(税込)
発売日:2003-07-11

を再読したこと。

それから、TEACCH関係の本を読んだり講演を聴いたりして、自閉症の特性をあらためてきちんと理解する機会があったこと。

そして、「高次脳機能障害」というものを知ったこと。

高次脳機能障害は、このところマスコミなどでも取り上げられることが増えているようなので、ご存知の方もいるかもしれません。事故や病気などで脳に損傷を受けたことが原因で起きる障害で、脳の一部の機能が上手く働かなくなり、人によって様々な症状が現れます。

たとえば、昨年映画になった『博士の愛した数式』の博士は交通事故が原因で「記憶」が困難になり、新しい情報が記憶されない・・・「僕の記憶は8時間しか持たない」というのがキーワードでした。私の親友はリハビリ病院でSTをしているのですが、彼女が担当していた一人に、プールの事故で一命を取り留めたものの脳に障害が残り「性格が変わってしまった」という子がいます。事故前はおとなしい子だったのが、初対面の人の前でもおちゃらけたり、まじめな場面でも常に冗談を言っていたり・・・という様子が何年か前のドキュメンタリー番組で映し出されていました。

他にも、相手の話の理解や読み書きに困難が現れたり(失語症)、気が散りやすい、ミスが多い(注意障害)、突然興奮したり怒り出したりする(行動と感情の障害)、ものごとの計画を立てられない、一つひとつ指示されないと行動できない(遂行機能障害)などなど、いろいろな分類があるのだそうです。

・・・と、読んでいて、あれあれ?と思いません? どこかで聞いたような話・・・・LD、ADHD、高機能自閉症などの発達障害の特徴とかぶってるところがいっぱい。

あ~、そうか、そうなんだなぁ~。

高次脳機能障害は、病気や怪我で脳がダメージを受けて、注意や記憶や言語や対人関係に困難が起きる。

発達障害は、生まれつきの何らかの原因で一部の脳機能の発達が未熟だったり、うまく働いていない部分があるってこと、ととらえればいいのですね。

(私の認識が間違っていたら、どなたか訂正してください)

外見からは分かりにくいため、理解されにくいという苦労も共通してますね。

ということは、発達障害の子どもたちの学習支援にかかわる人間として、そもそも「脳機能」とはなんぞや、それがうまく働いていない人(子ども)たちに、どんな支援(リハビリ)が考えられるか、そこのところをもっと知らないと・・・・と思ったわけです。

それで私は、前述のメル・レヴィーン氏の他の著書(英語!)の本の翻訳に無謀にも取り掛かってみたり(まだ途中)、こんな本 

脳の学習力―子育てと教育へのアドバイス 脳の学習力―子育てと教育へのアドバイス
価格:¥ 2,940(税込)
発売日:2006-10

を読み始めたり(まだ途中)・・・の今日この頃なのです。

というわけで、次回からは「脳機能」のことをお勉強しながら、学習支援について考えて生きたいと思います。

コムズカシイ話に話にはなりませんので、ご心配なく。

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