「ちびっ子先生」の功と罪|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

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「ちびっ子先生」の功と罪

先生方のご意見を、一度お聞きしてみたいなぁと思っていることがあります。

算数の計算問題とかを解く時間に、はやくできた子を「ちびっ子先生」に任命して、周りの分からない子に教えさせている場面を時々見かけるのですが・・・・あれってメリットとデメリット、どちらが大きいですか?

確かに「はやい子とおそい子の時間差を埋める」一つの手段ではあるでしょう。友達どうしで教えあうことで、もしかすると、授業で先生が説明するのとは違う効果もあるのかもしれません。友達に「教えてあげる」優しい心を育むという狙いでもあるのでしょうか?

ですが、私は「ちびっ子先生」が教えている場面に遭遇すると、ほほえましい気分には程遠く、冷や冷やドキドキで顔が引きつってしまいます。

たとえば・・・・

はやくできる子が、教えるのが得意なタイプとは限りません。衝動的にというか直感的にというか、パパッとやれてしまう子なんかもいますよね。こういう子が、何事にも時間がかかるタイプの子をゆっくりじっくり教えてあげることなど期待できないよなぁ・・・・と思いながら見ていると、案の定、「だからさ、こーして、あーすんだよ。わかったっ?」と、考える間(ま)も与えず先走って言ってしまっているんですよね。。。もちろん、教えている当人に悪気はまったくありません。「答えを教えてはいけない」というルールは守っているつもりなのです。

しょせん「ちびっ子先生」は子どもです。教えるプロではありませんから、いい加減な教え方をしています。その上、おそい子は学習にコンプレックスを抱いていることが少なくないはずです。“素人”の「ちびっ子先生」の何気ない一言や態度が、教えられる側の子の自尊心を傷つけないとよいのですが。。。同級生に「わかる?」と聞かれて屈辱を覚える子もいるでしょう。

また、おそい子は、ただでさえ一人で解くのが難しいところへ、既にできた子の数が増えてくると、そわそわと焦って、ますます集中できなくなります。早く終わらせたいので、教えてもらうことに抵抗のない子もいますが、「ちびっ子先生」の誘導で「できた」としても、それで「理解した」かどうかは、かなり怪しいです。。。

紙飛行機の折り方を教えるといった類のことなら、子どもどうしで教え合うのもいいかもしれないけど、算数の時間にそれをやるのは、いかがなものでしょう?

だいいち、ちびっ子先生があちらこちらに発生しはじめるころ、教室内はかなりザワザワし始めます。これも、大きなデメリットじゃないかなぁという気がします。

・・・と、学習に困難を抱える子たちの側から見ると、「ちびっ子先生任命」にはあまりメリットを感じません。はやい子とおそい子の差を埋める手段としては、かなりリスクが高いように思いますが、いかがでしょうか。

ちなみに、私が小学5、6年生の時に担任だった先生は、早くできた子を「ちびっ子先生」として先生の隣に机を置いて座らせ、先生と並んで丸付けをさせていました。自分のノートを正解答として他の子のノートのチェックを手伝うだけで、教えるわけではなく、同じ「ちびっ子先生」でも似て非なるものだったように記憶しています。先生の隣でやるので、騒がしくなることもなかったですし。

先生方も、お考えあっての授業テクニックでしょうから、よけいなお世話とは知りつつ、ずっと気になっていたことなので書いてみました。

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