「待てる」のがプロ|アンダンテ西荻教育研究所

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「待てる」のがプロ

年齢のこと考えないようにしてるんですが、実は来年50歳になります。で、社会人になって25年がたったところです。あーやだやだ。

でも私にも初々しい新人時代がありました。今日は、アンダンテを始める前の職場で、初めて担当した子のひとり、「かっちゃん」のことを、今日はお話しします。

かっちゃんは小学1年生。読み書きも算数も大嫌いで、全身で「お勉強なんかしたくない!」を表現する子でした。プリントを破る、算数ブロックを床にばらまく、教室を逃げ回る、床に寝転ぶ、私が追いかけると大声で叫んで暴れる・・・そんな子でした。学生時代のボランティアと家庭教師バイトくらいしか経験のなかった当時の私は何のノウハウももっておらず、かっちゃんの興味を引き席に座らせることに試行錯誤する日々でした。ある日ようやく、ちょっぴりだけど鉛筆をもって、ブロックを数えて、2+3=の答えを書いてくれたんです。算数のお勉強できた!と嬉しくて、お迎えに来たお母さんに「今日は足し算を3問やりましたよ!」って意気揚々とご報告したら、お母さんから返ってきたのは「・・・お高い3問ですね」という皮肉とため息交じりの一言。

発達障害という言葉も耳慣れなかった当時、学校や普通の塾ではなかなか理解してもらえなかったかっちゃん。お母様は藁をもすがる思いで、メディアで紹介されたその教室を探し出し、土曜日に都外から片道2時間近く通ってきていました。高い授業料払って何か月も通ってきているのに、やっと一桁の足し算3問かよ!という気持ちがつい口をついて出たのでしょう。力不足で申し訳ない気持ちと、でも、かっちゃんを褒めてほしかったという切ない気持ちとが私の中で渦巻いていましたが、それ以上何も言えませんでした。そして、ほどなくかっちゃん辞めてしまいました。今ならわかるんです。あのとき、私もお母さんも、焦りすぎていた、と。もっとかっちゃんのタイミングを待ってあげるべきだったんです。

アンダンテにも、全く授業にならなかった日とか、どうしても勉強したくないと拒否する生徒さん、いっぱいいます。それを何とかやらせるのがプロだろ?って思う方もいるかもしれません。でも、違うんです。まずは一人一人のお子さんの今の気持ちに寄り添い、いつか来るタイミングを「待てる」のがプロなんです。

「今」何かしたという成果が欲しくて焦ってしまう時、あの手この手でなだめたりすかしたり、あるいはご褒美で釣ったりして、とりあえず何かやらせようと思えばできるかもしれません。でも、かっちゃんがそうだったように、それは長続きしないし、ともすれば問題をこじらせることもあります。

勉強しないけどひたすら工作だけやってた3年生くん・・・工作、付き合いました。半年もすれば筆箱を持ってくるようになりました。毎回のように癇癪を起こし机をけり倒して暴れていた2年生くん・・・黙って見守りました。やがて落ち着いて学習に取り組めるようになりました。毎週机に突っ伏してた中学生くん・・・その状態のまま担当スタッフは雑談してました。やがて彼も高校受験に向けてスイッチが入りました。そして、彼らみーんな、今は社会人になってます。

だからみんな大丈夫、って思えるし、そう言えるのが、長くやってきたからこその実績と自信なら、年齢も少しはアピールしても良いかななんて思うこの頃です。

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